今回は山岳修行です。
過去にも山岳修行を体験しましたが、山に入ると自然の厳しさと自分の無力さを感じてしまいます。
とにかく大変だった役行者ゆかりの大峯山、
そして鳥取県の三徳山では国宝の投入堂まで歩きました。
JR日根野駅からスタート、約9キロ歩いて犬鳴山の山頂を目指します。標高は440メートルです。
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この日は最高気温が35度の予報、熱中症対策をしながら歩きます。
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日根野駅から約1キロ歩いてきました。この地域の特産品を生産している農家さんに会う予定です。その特産品とは水なす!
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奥農園
その水なすを生産しているのは奥農園です。ここで水なすを作り続けて約60年、三代目にビニールハウスの中を見せてもらいました。
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水なすは皮が柔らかくアクが少ないので
生でも食べられるのが特徴です。
採れたの水なすを
食べさせてもらいました。
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とにかく水分が多くて驚きました!そしてとても甘くてなす特有のえぐみはほとんどありません。
水なすは江戸時代初期から栽培が始まり泉佐野が発祥とも言われています。
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奥農園では約1400株を栽培していてます。皮がとても柔らかく葉が当たるだけでも傷がついてしまうそうで、適度に葉の剪定を行います。
これがとてもデリケートなので栽培から収穫までとても気を使うそうです。
美味しい水なす、ごちそうさまでした!
奥農園に別れを告げて炎天下を歩きます。
続いてやってきたのはある神社。ここでは毎年とても珍しいお祭りが開催されています。
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日根神社
日根神社は奈良時代には創建されていたそうです。
祀られているのは鵜葺草葺不合命と玉依毘売命という夫婦の神様です。
この夫婦には四人の子供がいたので子授けや安産にご利益があるということです。
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そしてこちらの神社で毎年開催されているのがまくら祭りです。めずらしいお祭りですね。
飾り枕がつけられた枕幟と神輿を担ぎ日根神社から街中を練り歩くまくら祭り。
元々は村の娘が子授け祈願で枕を奉納したのが始まりといわれています。
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祭りの起源は奈良時代に他の神社を含めた和泉五社で行われた合同での神事だそうです。
この長い歴史が現代にも受け継がれているのは本当にすごいことだと思います。
アスファルトが焼けて気温がどんどん上がる中汗をかきながらひたすら歩きます。
すると、遠くから我々を呼ぶ声が。植木鉢に水やりをしている女性が声をかけてくれました。
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暑い中ご苦労さん~!水で顔と頭洗っていったら!?
![くっすん](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2022/07/vlcsnap-2022-07-05-07h24m14s134-2-150x150.jpg)
え、頭洗ってもいいんですか!?是非お願いします!
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じゃあ、ここでしゃがんで
すると先ほどまで水やりをしていたホースを構えて…
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![くっすん](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2022/07/vlcsnap-2022-07-05-07h24m14s134-2-150x150.jpg)
水が冷たい~~!でも気持ちいいー
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頭すっきりしてリフレッシュ!かなりクールダウンできました。
町を歩いているといろんな出会いがあって本当に楽しいです。
さらに歩き犬鳴山が近づいてきましたが、その麓で腹ごしらえです。
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こちらの人気メニューは地元特産の犬鳴ポーク。生姜焼きセットをいただきます!犬鳴ポークは泉州地域のブランド豚です。
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油は多いのですが全然しつこくなくて豚肉の甘みを感じます。とっても美味しいです!
お昼ごはんを食べて終え歩くこと約1キロ。ようやく犬鳴山の入り口まできました。まず山の中腹にある七宝瀧寺まで登ります。
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犬鳴山七宝瀧寺
犬鳴山は修験道の開祖である役行者が28歳の時に開基されました。ですからあの大峯山より6年早く開山したということになります。
この犬鳴山に七つの瀧があることから七宝瀧寺と名付けられたそうです。
今回はこの犬鳴山で修行されている修験者の皆さんに指導していただきます。
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今回は犬鳴山の山頂を目指すのですがその道中に三つの行場があります。
それが地獄岩、蟻の戸渡り、そして西の覗きです。どれも集中して取り組まなければ怪我をする可能性がある危険な行場です。
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鳥居をくぐりいよいよ山岳修行開始。
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犬鳴山の修行とは厳しい修行に耐えて自分の人生を見つめ直し心の鍛錬をするというものです。
序盤から足場がかなり悪くとても歩きにくい道が続きます。
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歩くこと約15分、大きな岩が目の前に。高さ約10メートルの地獄岩です。設置された鎖を使わないと登ることができません。
地獄岩
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まず、無事に最初の行場を越えました。
ここで川勝さん、法螺貝を吹きながら山道を登ります。法螺貝は邪気を祓うということと、修験者同士が連絡を取り合うために吹かれるそうです。
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ちなみに見た目以上に大きな音が出ることから、大袈裟なことを言う法螺吹きの語源にもなっています。
山に入って約1時間、次の行場、蟻の戸渡りです。
蟻の戸渡り
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ここは蟻が一列になって歩くように修験者が絶壁に沿って進むことから名付けられました。
足を滑らせると崖の下に落ちてしまう大変危険な行場です。
両手両足に神経を集中させ少しずつ慎重に進みます。下を見たら足がすくんでしまいそ~!
なんとか蟻の戸渡りをクリアすると最後は西の覗きです。
西の覗き
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崖から身を乗り出す捨身の行。恐怖心に打ち勝って精神を鍛えるという修行です。
死を覚悟して体を乗り出し仏の世界を覗かせてもらうという意味もあるそうです。
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体の半分を崖のむこうに投げ出します。命綱がなければ真っ逆さまです。これは怖い~!
さあ次はくっすんの番なのですが…
![河田](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2022/07/vlcsnap-2022-07-05-07h59m16s952-150x150.jpg)
あれ?くっすんはがいませんね?
![川勝さん](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2022/07/vlcsnap-2022-07-04-18h28m55s177-150x150.jpg)
さっきまでここにいたんですけどねぇ
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2022/07/vlcsnap-2022-07-04-18h27m27s326-2-150x150.png)
もしかして、あそこじゃないですか?
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2022/07/vlcsnap-2022-07-04-18h21m54s493-1024x576.jpg)
![くっすん](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2022/07/vlcsnap-2022-07-05-08h09m40s550-2-150x150.jpg)
…どうしたんですか?さぁ行きましょう
もちろんくっすんにもしっかり体験してもらいました。
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くっすんも無事に西の覗きの修行を終えることができました。
しかしかなり怖かったようでその恐怖をどのように乗り越えたか大袈裟なジェスチャーで表現しています。
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西の覗きを終えるともうすぐそこが頂上です。すでにかなりの疲れがありますが力をふりしぼって頂上を目指します。
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やっとの思いで山頂に到着ですー!今回は三つの厳しい行場を苦労しながら越えてここにたどり着くことができたのでその喜びもひとしおです。
そして日常生活では経験することがない非日常の場に身を置くことで得られるものは多いと感じました。本当に貴重な体験です。
さて…、ここからの帰路はもちろん下りです!
これがまたしんどいんですよね~
ぼちぼち帰ります。
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