【精進料理|東林院】日本修行場めぐり(京都市)

日本修行場めぐり

今回の修行は精進料理作りです。

精進料理ってゴハン作って
食べるだけやん!
と思われるかもしれませんが
実はこれも立派な修行。

食材などを無駄なく使い
感謝の気持ちを持ちながら
料理することが修行なのです。

上賀茂神社から
妙心寺塔頭たっちゅう東林院を目指します。
東林院ではご住職が
精進料理の教室を定期的に
開催されていますので
私たちもご住職に
精進料理の作り方を教わります。

青空に朱色の鳥居が映えますね

上賀茂神社

旅の安全を祈願します

上賀茂神社は以前、
西国三十三所巡礼で
行願寺頂法寺まで歩いた時にも
訪れました。

上賀茂神社の正式名称は
賀茂別雷神社かもわけいかづちじんじゃです。

大徳寺のそばを歩きます

その上賀茂神社から歩いて約2キロ。
大徳寺のお隣にある
歴史あるお店にお邪魔します。

大徳寺納豆本家磯田

大徳寺納豆本家磯田、趣のある店構えです
大徳寺前で京都名物「大徳寺納豆」の本家磯田 | 京都市北区、大徳寺、門前にて先祖代々、京都名物・大徳寺納豆を作らせていただいております。

大徳寺納豆とは
一般的な納豆とは全く違い
味噌や醤油といった醸造製品の一種で
味は赤味噌を香ばしくした感じです。

これが大徳寺納豆
十八代目の磯田佳宏さん

その歴史は古く
諸説ありますが唐から
鑑真和上が伝えたとも言われています。

そして室町時代にそれを大徳寺の住職
一休さんこと一休禅師
伝えのこしたそうです。

昔ながらの作り方で
大徳寺納豆を製造している中庭に
案内してもらいました。
するとたくさんの桶が。

青い桶に入れて天日干しをしています

その製造方法は
まず大豆を炊き
はったい粉を混ぜて室で保存。

日々の気温や湿度などによって微妙な調整が必要だそうです

その時に納豆菌ではなく
麹菌を使い約5日間かけて
塩水を混ぜもろみ状にします。

これを毎日かき混ぜながら
約2か月天日干しにします。
めちゃくちゃ大変ですよね!
本当に時間も手間もかかります。

もろみとは醸造工程で発酵たどろどろの液体状のことをいいます

18代目の磯田佳宏さんは
もっと効率の良い製造方法を
模索したそうですが、
やはり昔から伝わるこの方法が
一番うまくいくと話します。

毎年5月から8月にかけて1年分を製造されるそうです

やはり先人の知恵はすごいですね!

磯田さんとお別れをし
京都市内を南へ歩きます。
この日は猛暑日、
炎天下を歩くだけでも大変です。

この日の最高気温は35度です

横断歩道の手前で信号待ちをしていると…

電柱に抱きつくくっすん
河田
河田

何してんの?

くっすん
くっすん

涼んでます。電柱が冷たくてクールダウンできるんです。

くっすんならではの暑さ対策みたいです。

上賀茂神社から歩いて約7キロ、
妙心寺が見えてきました。
今回の目的地はこの妙心寺塔頭たっちゅうです。

妙心寺が見えてきました
臨済宗妙心寺派の大本山、広大な敷地には46の塔頭寺院が立ち並びます

東林院

通常は非公開の東林院

塔頭たっちゅうとは元々大寺院の高僧の墓を
弟子が守るために建てられた小庵で、
現在は大寺院の中の
独立した寺院として扱われることが
多いそうです。

東林院妙心寺の塔頭として
1531年に建立されました。

それでは精進料理作り開始です。

お寺の台所でご住職に教わります
河田
河田

精進料理を作るというのは修行になるのですか?

住職
住職

人間はいろんな命をいただいて生きています。精進料理を通してそういうことを改めて考え感謝することが大切で、これも修行だと考えています。

今回はゴマ豆腐、ごぼうの白煮、
賀茂なすの揚げびたし、
この三種類を作ります。

ゴマ豆腐、ごぼうの白煮、賀茂なすの揚げびたしの材料

ゴマ豆腐は
作るのにとても手間がかかるため
禅寺では最高のおもてなし
とも言われています。

このゴマ豆腐作りには
くっすんが挑戦します。
まずはゴマを擦るところから。

くっすん
くっすん

僕、ゴマすりだけは得意です!ここまでごますりだけでやってきましたから!

住職
住職

普段やってるゴマすりとはちょっと違うと思うけどがんばってみてください(笑)けっこう大変ですよ!

ゴマを擦るくっすん

くっすんがゴマを擦っている間に
私河田は他の作業です。

食材を洗う時はできるだけ少ない水で
賀茂なすの皮も無駄なく使います

とにかく無駄をなくすようにと
ご住職に指導してもらいながら
不慣れな手つきで進めます。

30分が経過。
くっすんはまだゴマを擦り続けています。

相当疲れたようで愚痴りながら
作業するくっすん。
しかしごまに粘りがでてきました。

疲れ果てるくっすんと、その姿を見て苦笑するスタッフの浅川くん

誰かに媚びることを
「ゴマをする」といいますが、
この言葉の語源は
まさにこのゴマのように
すり続けるとベタベタして
すり鉢などにひっつく様子から
きているそうです。

かなり粘りが出てきました
ゴマを擦り続け疲れ果てるくっすん

ゴマを擦り続けること40分。
ようやくご住職からオッケーがでました!
いや~
これはなかなか大変な作業です。

ここから水を加えて溶いて裏ごし。
その後葛粉を溶かして火にかける、
とにかく完成させるのが大変です。

結局2時間半かけて
精進料理を完成させることができました。

東林院の精進料理

私たちが作った3品以外は
お寺が用意して下さいました。
本来修行僧の食事は一汁一菜ですが、
ご住職の精進料理教室では
参加者に楽しんでもらいたいと
ちょっと豪華になっています。

「いただきます!」
手作りのゴマ豆腐
「今まで食べたゴマ豆腐の中で一番美味しいかも!」

ゴマ豆腐を食べてびっくり!
まずなめらかな舌触り、
そして粘りのある食感。
さらに豊かなゴマの風味、
自分たちで作ったとは思えないクオリティ!

ご住職の指導が良いのはもちろんですが
やはり時間をかけて
丹精込めて作った結果なんでしょうね。

その他の料理をいただいても
普段の食事よりありがたみを感じます。

精進料理を作ることが修行だという意味がよくわかりました~

精進料理を作って食べるということの神髄を
垣間見たように思います。

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