この企画で行った山岳修行はどれも大変厳しいものでした。
手つかずの険しい山道を自らの力だけで登り山頂を目指して、道中では自然が作り上げた行場を乗り越えなければなりません。
修行ですから苦しいのは当然なのかもしれませんが、山頂にたどり着いたときに眺める絶景は格別です。
ここまでがんばってきたご褒美のようにも思えました。
今回はこの山岳修行での絶景をご紹介します。
基本的にはちゃんと準備をすれば山頂までたどりつくことができますが、中には大変険しい場所もありますので参考にしていただければ幸いです。
伊勢山上(三重県松阪市)
標高210メートルの飯福田寺から380メートルの伊勢山上を目指すのですが、道中に油こぼし、鐘掛岩、鞍掛岩と呼ばれる巨岩を越えていく行場があります。
これらの行場を進むのには十分な体力と強い精神力が必要で難易度はかなり高いと思います。
三徳山(鳥取県三朝町)
三徳山(標高899メートル)の中腹(標高500メートル)にある国宝の投入堂を目指しました。
この投入堂は大きな岩の上に建っているのですが、今でもどのように建てられたのかわかっていません。
「日本一危険な国宝鑑賞」と言われる投入堂、一見の価値アリです!
犬鳴山(大阪府泉佐野市)
犬鳴山は役行者が28歳の時に開基した修行場です。
道中には地獄岩、蟻の戸渡り、そして西の覗きという行場が待ち構えています。
犬鳴山はハイキングコースとしてもとても人気です。
金剛山(奈良県御所市)
標高1125メートルの金剛山。山頂の転法輪寺は役行者が665年に建立しました。
麓の地蔵堂から山頂までの道中、全部で13体の石仏が祀られています。
またこの金剛山も登山愛好家に人気の山です。
大峯山(奈良県天川村)
修験道で有名な大峯山(標高1719メートル)は今でも女人禁制としています。
そして山頂の大峯山寺は日本で一番高所に建立された寺院で、役行者が金剛蔵王大権現を祀ったのが起源と言われています。
コメント