今回歩き始めるのは奈良県大和郡山市の矢田寺で、目指すのは東大寺です。東大寺で写経をさせてもらいます。
矢田寺
矢田寺は約1300年前大海人皇子が戦勝祈願に登ったといわれる矢田山の中腹にあり、アジサイの寺として有名です。
約60種類、10000株のアジサイが植えられています。
ちなみにアジサイの寺というと過去に三室戸寺にも行きました。
矢田寺から約5キロ、大和郡山の市街地を歩きます。
大和郡山と言えば金魚の養殖が有名ですよね。約50の養殖業者が年間約5500万匹を生産しています。
大和郡山の金魚養殖は歴史が古く江戸時代中期に始まったと言われています。
幕末には仕事を失った武士らが副業として金魚の養殖をしたそうです。
そんな金魚の町、大和郡山ではいたる所に金魚がディスプレイされています。
以前興福寺の南円堂を訪れた時に大和郡山を歩いたのですが、養殖場から逃げた金魚たちを用水路で発見したのを思い出しました。
雨の中をさらに北東へ歩き奈良市に入りました。
次はある名字に関連する神社におじゃまします。
それがこちらの高橋神社です。
高橋神社
ご祭神は磐鹿六雁命です。
磐鹿六雁命は景行天皇の料理番を務め
子孫も代々天皇の料理番となりました。
その功績が認められ高橋という姓が授けられたと言われています。
この高橋神社には全国から大勢の高橋さんがお参りに来られるそうですよ。
その高橋神社の近くに高橋という橋があります。この橋を渡り東大寺を目指します。
奈良市内を歩いていると沖縄料理店を見つけましたので今回はここで昼食をいただきます。
沖縄出身のオーナーが奈良に移住し本場の味を伝えたいと店をオープン。地元の方にも大好評なんだそうです。
昼食を終え続いてやってきたのは法華寺です。
法華寺
法華寺は8世紀半ばに光明皇后が建立された尼寺です。
時の天皇であった聖武天皇が仏教の教えで世の中を豊かにしょうと全国に建立したのが国分寺でその中心が東大寺です。
そしてお妃の光明皇后が各地に建立した国分尼寺の中心がこの法華寺なのです。
この法華寺に安置されている維摩居士坐像は国宝に指定されています。
法華寺を出て東へ歩いていくと観光客が増えてきました。
海外からの観光客や修学旅行の生徒さんたちの姿が目立ちます。東大寺はすぐそこです。
東大寺
世界遺産の東大寺。8世紀半ばに聖武天皇が建立しました。
奈良の大仏様で有名なのは盧舎那仏坐像で、国宝です。この日も大勢の参拝客が手を合わせていました。
そんな東大寺には写経道場がありそちらで体験させてもらいます。
今回写経するのは般若心経です。日本で最も親しまれているお経と言っても過言ではないでしょう。
写経は元々印刷技術がない時代にお経を書き写すことが目的で始まりました。昔の写経生は一日に七枚は書いていたそうです。
写経ってただ字を書くだけですよね?
お経を書くことで自分の心を無にするということが大切なんですよ
僕は普段からぼーっとしてるって言われるんですが、それでいいということですか?
ぼーっとしているのと、心を無にするは違うと思います。集中して書くことで心を無にすることができるのではないでしょうか?
へぇ~
なんだか面倒くさいくっすんの質問にも丁寧に答えて下さる上司さん、本当にありがとうございます。
今回写経するのは般若心経です。全部で262文字あります。
心を落ち着けて写経開始です。
くっすんはものすごいスピードで書き40分で終了。
私河田は1時間かけてようやく書き終えることができました。
畳の上で正座をし筆を持って半紙にお経を書く。
普段なかなかやらないことを集中して取り組むこの時間はとても有意義だと感じました。
誰しもが日常生活で抱える不安や心配事を和らげてくれるような気がします。
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