【穴禅定|慈眼寺】日本修行場めぐり(徳島県上勝町)

今回の修行は穴禅定あなぜんじょうなのですが、穴禅定ってきいたことありますか?

穴禅定とはとても狭い鍾乳洞をローソクの明かりだけを頼りに通り抜けていき、自らの力だけでやり遂げるという修行です。

くっすんは「せまい」と「暗い」が大の苦手らしく早速ぼやいております。

正木ダム湖、通称「美愁湖」

正木ダム

昭和52年に完成した正木ダム、高さは67メートルあります
正木ダム 概要紹介|徳島県ホームページ

スタート地点は徳島県上勝町の正木ダム、通称美愁湖です。

その名の通り美愁湖の美しい景色を楽しみながら歩き始めました。

美しい景色に癒やされながら歩きます

ここ上勝町には特産品がいくつかあるのですがその一つが晩茶です。番茶、じゃなくて晩茶と書きます。一体どんなお茶なのでしょうか?

上勝町名産の晩茶
町役場で晩茶をごちそうになりました

昔からお茶の栽培が盛んな上勝町。晩茶は新芽ではなく大きく成長した茶葉を樽で発酵させて作ります。

しかも半月から1か月もの間乳酸菌発酵をさせるので、他のお茶とは全く違う風味と深い味わいに仕上がるそうです。

ちなみに中国雲南省を訪れた時にプーアル茶を取材しました。プーアル茶も微生物を使って発酵させるお茶で後発酵茶に分類されます。

町役場で晩茶をいただき一服してから再び歩き始めます。

すると徐々に坂道の傾斜がきつくなってきました。このまま山道を上り標高約550メートルまで進みます。

少し息を切らしながら山道を登っていると緑の柑橘類の果実がなっているのを発見。これは何の実でしょう?

急勾配が続きます
緑色の実がなっているのを発見

徳島といえばすだちが特産ですが、これは柚香ゆこうという果実だそうです。

栽培されている農家さんが詳しくおしえてくれました
くっすん
くっすん

ひとつかじってみてもいいですか?

おぉ、ええよぉ!

緑の柚香をかじるくっすん
くっすん
くっすん

ヤバッ!!まじヤバイ!!すっぱ!

河田
河田

食べさせてもらっといヤバイは失礼でしょ

柚香ゆこうの収穫時期は10月中旬から下旬で実は黄色なります。だから緑の状態の今はまだかなり酸っぱいんだそうです。

収穫時期になると黄色くなります

柚香ゆこうはゆずとだいだいが自然交配したもので、味はとてもまろやかで糖度が高いのが特徴です。

ここ徳島県の山間部の一部でしか生産されていないのでほとんど流通しません。なので幻の果実とも呼ばれているそうです。

徳島クワトロシトラス
幻の果実を楽しむ 柚香の誘惑。

さらに山を登っていきます。この辺りは斜面がきつくて大変です。

今度はあるものを栽培する農家さんのお宅にお邪魔します。

河田
河田

何を栽培されているのですか?

山内さん
山内さん

葉っぱを栽培してるんですよ~

こちらの山内さんが生産されている葉っぱは料理などに添えられるつまものです。

山内さんが栽培して販売するつまもの
このようにお料理に添えるととてもきれいです

つまものになる葉っぱは数百種類もあり、一年を通して栽培と収穫を行うことができるそうです。

山内さん
山内さん

きれいな葉っぱを収穫するのは楽しいんよ。それにタブレットを使って出荷もできるようになったのよ~

山内さんはタブレットを使って出荷作業をします

実は上勝町には山内さんのような葉っぱ農家さんは大勢いるんです。

上勝町は人口減少と高齢化がかねてからの問題でした。

そこで高齢者の皆さんが楽しみながら仕事をして収入を得られる仕組みを上勝町といろどりという会社がつくり葉っぱビジネスがスタート。

生産者にパソコンやタブレットを使ってもらって効率化を図ったり、町のネットワークを駆使するなどして生産者がどんどん増えていきました。

年をとっても仕事ができて楽しいと話す山内さん
つまもの - 株式会社いろどり
彩のつまものや葉わさび・柑橘は 農家が技術と手間を惜しむことなく育てた逸品です。 農家の「自信作!」を全国へ届けています。 注文方法 商品の検索 登録済みのお客様 取引先市場 お客様の声 注文方法 2種類のご注文方法がご … つまもの もっと読む »

現在の葉っぱビジネスの年商はなんと約2億円!!中には年収1000万円というおばあちゃんもいるのだとか!すごいですね~

このビジネスモデルは全国的にも注目され、全国から視察もくるようになったそうですよ。

山内さんと別れて再び歩きます。スタート地点から約4キロ、大きな滝が見えてきました。

上り坂が続きます

灌頂ヶ滝

灌頂ヶ滝 - 徳島県観光情報サイト阿波ナビ

落差80メートルの灌頂ヶ滝かんちょうがたき

徳島県には弘法大師ゆかりの地がたくさんありますがここ灌頂ヶ滝かんちょうがたきもそのひとつです。

灌頂かんちょうというのは密教の儀式で、頭頂部に清めの水を受けて仏と縁を結び戒律を授かることを意味します。

落差約80メートル
水が岩にぶつかり霧状になって降ってきます

その儀式から名前が付けられ灌頂ヶ滝かんちょうがたきと呼ばれていて、今も行者さんたちがこの滝で修行をされています。

歩くこと約6時間、標高約600メートルの目的地にようやく到着です。

慈眼寺

慈眼寺の御本尊、十一面観音像
弘法大師空海修行の地・穴禅定(あなぜんじょう)の寺 慈眼寺(じげんじ)
四国八十八ヶ所第二十番奥の院、四国別格霊...

慈眼寺じげんじの創建は定かではないそうですが、御本尊の十一面観音像は弘法大師が彫ったと伝わっています。

これから穴禅定を行うのですが、案内人の先達せんだちが同行しなければなりません。今回は金児さんにお願いします。

先達の金児さん

暗くて狭い鍾乳洞を進んで行く穴禅定、強い精神力と体力が必要で様々な恐怖に打ち勝ち心を鍛えることを目的とします。

またとても狭い場所を進むので、境内の路幅体験場を通り抜けられないと修行をすることができません。

この路幅体験場を通ることができないと穴禅定はできません

私河田とくっすん、それにスタッフ全員が行者服に着替え修行場に向かいます。

往復すると約100メートルあります

片道50メートルで一番奥の弘法大師像を拝んで戻ってくるという修行です。

入り口はこの岩と岩の隙間です。思っていたよりかなりせまくて驚きました。

中は当然真っ暗なのでろうそくを灯してその明かりを頼りに進みます。

ロウソクの明かりだけが頼りです

中はとてもせまいので順番を入れ替わることができません。

なので、先達の金児さん→細川カメラマン→くっすん→倉本カメラマン→河田→スタッフの順に進みます。ちゃんと撮影できるか不安です。

ロウソクを片手になんとか前に進みます

全身を使いながら慎重に進みます。
当然岩の表面はごつごつしてて冷たくて少し湿っています。大きな岩に挟まれて押しつぶされないかという恐怖心が徐々にわいてきました。

するとくっすんが、

くっすん
くっすん

熱い!熱い!ロウソクのロウが手にかかった!

くっすん
くっすん

わー!髪の毛こげた~!

くっすん
くっすん

きゃーー!火が消えた!暗い!見えへん!こわい!

いきなりかなり取り乱しています。

ロウソクに火をつけて仕切り直しです。

せまい穴に体を滑り込ますように進みます
ロウソクの火が消えないようにしなければなりません

前の方から聞こえる金児さんの指示を頼りに少しずつ前進します。

地面に這いつくばって体を折り曲げるようにくぐり抜けなければならない場所も。最もせまい場所で幅26センチです。

そしてようやく鍾乳洞の一番奥にたどり着きました。

鍾乳洞の一番奥でお経をあげます
心を落ち着け手を合わせます
弘法大師像

ここには弘法大師の像が祀られていて般若心経を唱えます。

復路には胎内くぐりと呼ばれる難所も。人が一人なんとかくぐり抜けることができる隙間しかありません。

難所の胎内くぐり

スタートから約1時間半、鍾乳洞からやっとの思いで出てくることができました~!いや~太陽の光がまぶしい!これで穴禅定終了です。

無事に戻ってくることができました!

鍾乳洞から出てきた時は大きな達成感というか開放感を味わうことができました!

穴禅定では非日常の空間に身を置き、誰も助けてくれない誰も助けられない状況で自分自身でやりきることが求められます。

昔の人たちはこの修行で自分自身の強さを磨こうとしたのでしょうね。

ただ、閉所が苦手な方にはお勧めしませんのでご注意下さい。

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