前回、第十五番札所の今熊野観音寺に
到着して今回はその続きです。
元慶寺
↓
今熊野観音寺
↓
六波羅蜜寺
↓
清水寺
四つの札所を一日で巡る行程の後半、
今熊野観音寺から六波羅蜜寺、
そして清水寺まで歩きます。
ちなみに京都市内には
全部で八つの札所があります。
今熊野観音寺を出て京都市内を
北上するのですが、
はい、出ました、
昔の人は偉かったあるある!
撮影と歩きのペース配分を
間違えてました。
このまま歩いていたら
次のお寺の約束の時間に間に合わないので
走って六波羅蜜寺までいくことになりました。
写真では伝わりにくいのですが
大人の集団が町中を必死に走る姿は
かなり異様です。
中にはこんな顔して走ってる人がいるわけで…
しかし走った甲斐あって
なんとか予定の時間に
六波羅蜜寺に到着することができました。
六波羅蜜寺
六波羅蜜とは、
この世に生かされたまま
仏様の境涯に到るための
六つの修行のことだそうです。
布施ー貪欲の気持ちを抑えて、完全な恵みを施すこと
持戒ー常識を持ち自らを戒めること
忍辱ー如何なる辱めを受けても、堪え忍ぶこと
精進ーひとときも無駄にすることなく日々誠心誠意尽くすこと
禅定ー冷静に第三者の立場で自分自身を見つめること
智慧ー布施・持戒・忍辱・精進・禅定を実践し中道を歩むこと
境内にある宝物館には
数々の重要文化財が保管されています。
特に有名なのが空也上人立像です。
空也上人は醍醐天皇の第二皇子で
当時京都に流行した悪疫退散のため、
自ら十一面観音像を刻み
この六波羅蜜寺を建立しました。
この空也上人像は学校の教科書にも掲載されてましたから有名ですよね!
口からなんかピロピロ~って出てるんですけど?
これは六体の阿弥陀さまで「南無阿弥陀仏」を表しています。世の中には様々な仏像がありますが、声を表現した大変珍しい像なんですよ。
六波羅蜜寺を後にし再び歩き始めました。
しばらくすると坂の上に
八坂の塔が見えてきました。
法観寺の五重塔です。
この辺りまでくると
観光客が多く賑わっていますねー。
さらに産寧坂(さんねいざか)を登ります。
名前の由来は諸説ありますが、
清水寺の子安塔への安産信仰から
「お産が安らかでおだやかでありますように」
という願いから付けられたのでは
といわれています。
「寧」という字には
やすらかという意味がありますからね。
坂道を登りきると今回のゴール
清水寺です。
清水寺
778年に延鎮上人が
夢の中のお告げを受けて
坂上田村麻呂と共に建立しました。
そして音羽の瀧の清らかさにちなんで
清水寺と名付けのです。
そして清水寺といえば
清水の舞台で有名な本堂ですよね。
高さは約13メートルで
音羽山の急な崖に建築されています。
格子状に組まれた木材同士が支え合う
「懸造り(かけづくり)」
という伝統工法です。
床下に建てられた18本もの柱は
大きいもので長さ約12メートル、
周囲は2メートルを超えます。
また木材同士をたくみに組み合わせ
釘を1本も使用していないことに
驚かされます。
やっぱり昔の人は偉いですねえ。
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