ラオス人民民主共和国
首都 ビエンチャン
人口 約710万人
公用語 ラオス語
通貨 キープ
中国の南側に隣接するラオス。北部の街ルアンパバーンに到着しました。人口は約6万人、歴史的な建造物が数多く残っていて街全体が1995年に世界遺産に登録されました。
そんなルアンパバーンを流れるのがメコン川です。全長約4000キロあり、チベット高原から東南アジアを通り南シナ海に流れ出します。
メコン川から船に乗り上流へ約25キロ、川沿いの絶壁に大きな穴があいています。ここはパークウー洞窟といい、地元の人たちや観光客が訪れます。
石段を上っていくと無数の仏像が。これらは一般の人たちが様々な祈りを込めて仏像をここに安置したものだそうです。私が訪れた時には約4000体の仏像がありその後も増え続けているということです。ラオスには敬虔な仏教徒が多いのもうなずけますねー。
人口の約60%が仏教を信仰するラオス、特にルアンパバーンには多くの寺院が点在します。
今回は1714年創建のワットセーンという寺院にお邪魔することにまりました。寺院に宿泊させてもらい、僧侶の皆さんの生活を間近で見させてもらいます。
ラオスでは10代の少年たちが出家し寺院に住み込みで修行することがめずらしくありません。こちらのワットセーンでもほとんどが11歳から15歳の少年です。ラオスでは若い男子は一度は出家して修行すべきという共通認識があるようです。
夜になって若い僧侶たちが集まる部屋を訪れてみました。何やら賑やかな声が聞こえてきます。
この部屋で行われていたのは英語の授業。こちらでは仏教の修行だけでなく一般教養も勉強します。そして修行を終えた後は僧侶ではなく一般の仕事に就く人も多いのだそうです。
実際にこの教室でも警察官になりたいとか、観光ガイドの仕事をしたいという若い僧侶がいました。それにしてもみんな本当に楽しそうです。
就寝は10時半。そして4時半に起床。一日の始まりは早朝の読経からです。
さすがにみんなまだちょっと眠たそうですね~。
読経が終わると今度は托鉢に出かけます。時刻は午前6時、外は雨です。
オレンジ色の袈裟を身にまとった僧侶たちが列をつくり通りを歩きます。他の寺院の僧侶たちも加わりその数約200人。大勢の僧侶たちが歩いているのですが、辺りはとても静かで雨が傘をたたく音だけが響きます。とても荘厳な雰囲気です。
沿道には一般の人たちがもち米や食べ物を僧侶たちが持つ容器に入れていきます。これを喜捨といいます。中には僧侶たちに勉強してもらおうと、ノートやペンを手渡す人もいます。
大勢の地元の人たち、そして中には観光客も熱心にお布施をしていました。僧侶たちに施すことで功徳を積むことができるということなのだそうです。
約1時間の托鉢が終われば今度は境内の掃除です。起床から休む間が全然ありません。
そして午前8時、待ちに待った朝食の時間です。日本のお寺では質素な食事ですが、こちらではかなり盛りだくさん!
どれも美味しいのですが…辛い!!若い僧侶たちは慣れているのか静かに朝食を楽しんでいました。ちなみにこちらでの食事は朝と昼の一日二回だけです。そして朝食後はやっと束の間の自由時間。
ラオスに来てから感じたのは地元の皆さんがとても親切で穏やかだということ。もちろんそういう国民性なのかもしれませんが、仏教と社会がとても密接だということもその理由なのかもしれません。
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