【エクアドル|キト・ガラパゴス諸島】60日間ほぼ世界一周

三か国目は同じく南米のエクアドルです!

ペルーの北側に隣接している国で首都はキトインカ帝国の首都はペルークスコでしたがキトは第二の都市として栄えました。

キト

世界遺産に登録されているエクアドルの首都キト

エクアドル共和国
首都  キト
人口  1700万人
公用語 スペイン語
通貨  米ドル

キトの市街地は1978年に世界遺産に登録されました。

エクアドルは赤道直下の国で、キトの中心部から約20キロ離れた赤道上に赤道記念碑公園があります。

赤道記念碑公園のモニュメント

18世紀にフランスの科学アカデミーが測量し、ここに赤道が通っているということで記念碑公園を造りました。

大変立派な記念碑などがあり大勢の観光客が訪れていましたよ。

しかし!!!

近年になってGPSで調査したところ、なんと!赤道が250メートルずれていることが判明したのです!これは大変です!

ですがエクアドルの皆さんが素晴らしいのは

「だったら間違って造ってしまった公園も、本物の赤道も両方盛り上げたらええやん!」

…と言ったかどうかは知りませんが、すでに建設した赤道記念碑公園も大切にしつつ、本物の赤道にも赤道博物館をつくり両方観光地として維持することにしたのです。

大勢の観光客でにぎわう本物の赤道がある赤道博物館
GPSで確認された赤道。こちらが南半球。
そしてこちらが北半球だとガイドさんが説明してくれました。

そして本物の赤道がある赤道博物館ではちょっと面白い実験を見ることができました。

台風は日本がある北半球では反時計回りで南半球では逆の時計回りになることをご存知でしょうか?

この現象は地球の自転によって起こるコリオリの力というのですが、そんなコリオリの力を見せてくれる実験が行われていました。

移動式の洗面台で実験します

金色の洗面台に水をためて北半球で栓を抜くと渦は反時計回り、洗面台を移動させて南半球で栓を抜くと時計回り、そして赤道上で栓を抜くとなんと渦を巻くことなくまっすぐ水が穴に吸い込まれていくのです!

渦を巻かずにまっすぐ葉が吸い込まれていきます!

すごい!!
赤道だからできるのね!?

正直めちゃくちゃびっくりして感動しました!

しかし、コリオリの力は台風のようなもっと大規模なものに働く力で、洗面台の水ではそのような現象は起きないそうです。

なので観光客を楽しませるためのトリックなのでしょうね。でもよくできてたなぁ~

そんなエクアドルから今度は西に約1000キロメートルの移動、大西洋に浮かぶ世界遺産の島に向かいました。ガラパゴス諸島です。

ガラパゴス諸島

ガラパゴス諸島が見えてきました

地球上の島には成り立ちが二種類あります。

元々大陸の一部で長い年月を経て大陸から離れて島になる大陸島と、海底火山の爆発などで海底が隆起してできる海洋島です。

ガラパゴス諸島は後者の海洋島で、今まで一度も大陸と地続きになったことがない上、大陸から1000キロも離れています。

ですから動物たちにとってたどり着くことが非常に困難な場所。たどり着くことができた数少ない種類の動物たちは島の中で長い年月をかけて独自の進化を遂げていったのです。これがガラパゴス諸島独自の生態系をつくっています。

キトから飛行機に乗りガラパゴス諸島の空の玄関口バルトラ空港へ。ここからは船で移動です。

バルトラ島からサンタクルス島へ。波が高くてゆれました!

ガラパゴス諸島は100以上の島と岩礁でできているのですがその中のメインアイランド、サンタクルス島に到着~!

島での観光は動物たちを守るために様々な規制があります。

ガイドさんに案内してもらうことにしました。

地元出身のガイドさんに案内してもらいます

ちょっと歩くと早速動物と遭遇!!ガラパゴスゾウガメです!

約50歳でまだ若いというガラパゴスゾウガメ

最初にこの島にやってきたスペイン人がこのゾウガメを見て、甲羅が馬の鞍(スペイン語でガラパゴ)に似ていると名付けたのがガラパゴスゾウガメ。それが島の名前にもなったということです。

見ている間ずっと草を食べていました

ガラパゴスゾウガメは草や果実、木の実などを食べて生息しています。草を食む音がよく聞こえます。

そして海辺に行くと群れをなしているのはガラパゴスウミイグアナです。

海辺にも様々な動物たちが
ガラパゴスウミイグアナ
体を重ねるように寄せ合うガラパゴスウミイグアナたち

ガラパゴスウミイグアナは海に潜って海藻を食べます。

そして海からあがると体温を下げないように寄り添って暖を取るのだそうです。

その他にもたくさんの動物と出会うことができました。

ガラパゴスペンギン
アオアシカツオドリ
ガラパゴスアシカ

そして様々な動物を見ていて気づいたのは、動物たちが人間を全然恐れていないということです。こっちがびっくりするぐらい動物の方から近寄ってきます。

ガラパゴスの動物たちには天敵が少ないため人間に対する警戒心があまりないんだそうです。

地元のガイドさんに言わせると「この島では動物たちは人間のことを友達だと思っているんです」

うん、まさにそんな感じ!日本の野生動物とは全然違うと思いました。

ただし島の規定で動物には触れてはいけませんし、2メートル以上距離をとらなければなりません。ですから動物から近づいてきたら人間の方から離れて距離を保つ必要があります。

そしてガラパゴス諸島といえばダーウィンを連想する方もいるでしょう。

イギリスの自然科学者チャールズ・ダーウィンは1835年にガラパゴス諸島にやってきました。

チャールズ・ダーウィン(1809年ー1882年)

ダーウィンはこの島で様々な動物や自然環境などを調査しイギリスに帰国します。

その調査の中でダーウィンはフィンチという鳥に注目しました。ガラパゴス諸島の島によってフィンチのくちばしの形が違うということに気付くのです。

この発見が、生物は環境によって独自の進化するのではないかという、後に発表する進化論の元になりました。

こちらに近寄ってくる色鮮やかなフィンチ

普段感じる人間と野生動物の関係や距離感とは全く違うガラパゴス諸島

ガイドさんの「動物は友達」という言葉は言い得て妙だと感じました。

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