京都府北部の与謝野町。
ここから天橋立を通り
成相山中腹の成相寺を目指す旅、
西国三十三所では最北端の札所です。
二つ岩神社
スタート地点は二つ岩神社です。
その名の通り二つの大きな岩が
祀られています。
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-10h34m42s097-1024x576.jpg)
その昔、この近くの大江山に
鬼が住みついていました。
名前は酒呑童子です。
その酒呑童子が食事をしていた際、
食事の中に石が入っていて
その石を放り投げたのが
この二つの岩だということです。
この辺りには酒呑童子の
様々な伝説が残っています。
二つ岩神社から約4キロ歩いてくると
「縮緬発祥之地」という石碑を発見しました。
石碑の前の通りは
ちりめん街道と呼ばれています。
ちりめん街道
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-21h32m26s314-1024x576.jpg)
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-10h36m26s279-1024x576.jpg)
ちりめんとは言わずと知れた
高級織物丹後ちりめんです。
その技術は江戸時代に
京都西陣から持ち込まれました。
明治から大正にかけて
この界隈は約50軒の機屋で賑わったそうです。
昔ながらの機織り機を使って
丹後ちりめんを作っている
大江すみさんにお話を伺いました。
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-21h29m45s806-1024x576.jpg)
この機織り機で60年仕事をしているすみさん。
最盛期には朝の6時に起きて
休む間も惜しんで働いたそうです。
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-21h33m42s120-1024x576.jpg)
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-21h33m57s297-1024x576.jpg)
ここまでずっとくっすんが
気になっていたことを
すみさんに聞いてみました。
![くっすん](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-17-15h45m32s657-150x150.jpg)
あの~、丹後ちりめんって、
ちりめんじゃこではないんですか?(真剣)
![すみさん](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-21h40m28s443-150x150.jpg)
ちりめんじゃこ??
あっはっはっは~(笑)
すみさん大ウケ!!
涙を流して笑っていらっしゃいました~
ステキな笑顔が印象的でした。
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-21h41m01s106-1-1024x576.jpg)
すみさんにお別れを告げて歩き
やっと日本海が見えてきました。
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-21h42m04s812-1024x576.jpg)
天橋立を渡る手前に
大変立派なお寺があります。
ここが知恩寺です。
知恩寺
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-21h43m08s739-1024x576.jpg)
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-21h44m35s395-1024x576.jpg)
御本尊は文殊菩薩。
日本三文殊(智恩寺、安倍文殊院、大聖寺)の
一つに数えられています。
「三人寄れば文殊の知恵」は
ここからきているそうです。
そして知恩寺のすぐそばの海沿いに
知恵の輪灯篭をみつけました。
この輪を三回くぐれば文殊菩薩の
知恵を授かることができると
言われています。
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-21h46m37s997-1024x576.jpg)
知恵を授かりたいくっすんが
チャレンジしますが
高さがある上、輪が小さいので
くぐるのは大変です。
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-21h47m53s606-1024x576.jpg)
昔はこの知恵の輪をくぐっていたそうですが
ちょっと危ないので
現在は輪を覗くだけでもご利益があるそうです。
灯篭のそばに架かる橋を渡れば天橋立です。
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-21h52m17s182-1024x576.jpg)
天橋立は
イザナギノミコトが
天界と下界に架けたハシゴが倒れ
この天橋立になったと言います。
幅は約20~170mで全長約3.6km、
約5000本の松並木。
長い年月をかけてこの唯一無二の
景色が作られたのです。
ここから成相山を登る予定なのですが
麓でケーブルカー乗り場を発見しました。
天橋立ケーブルカー
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-21h59m10s860-1024x576.jpg)
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-21h59m21s866-1024x576.jpg)
![河田](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-17-15h50m26s219-1-150x150.jpg)
わざわざ歩かなくてもケーブルカーに乗ったらいいよね!?
![新田<br>ディレクター](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/IMG_5014-150x150.jpg)
ディレクター
いや、昔の人と同じように歩いて登りましょう。
![くっすん](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-17-15h45m32s657-150x150.jpg)
ケーブルカーも昔からあったんじゃないですか?
![河田](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-17-15h50m26s219-1-150x150.jpg)
すみません、こちらのケーブルカーはいつからあるんですか?
![チケット売り場の女性](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/kaisya_uketsuke_woman_skarf-1-150x150.png)
昭和26年からです。
![くっすん](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-17-15h45m32s657-150x150.jpg)
めちゃくちゃ昔からありますね!
![河田](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-17-15h50m26s219-1-150x150.jpg)
ほんまやね!昔の人は偉いねぇ!
ケーブルカーに乗りたくて
必死でケーブルカーをつくった
昔の人は偉い話を盛り上げましたが
新田ディレクターは
全く聞く耳を持ちませんでした。
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-22h05m15s759-1024x576.jpg)
登り始めたこの成相山は
標高569メートル、
成相寺はその中腹330メートルにあります。
約20キロ歩いてからの
この山道はかなりきつかったです。
笠松公園
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-22h07m10s244-1024x576.jpg)
登ること20分、笠松公園に到着しました。
ここからは日本三景のひとつ
天橋立が一望できます。
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-22h08m09s784-1024x576.jpg)
さらに笠松公園から登り続け約2キロ。
ようやく成相寺に到着です。
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-22h09m28s566-1024x576.jpg)
成相寺
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-22h11m10s475-1-1024x576.jpg)
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-22h11m50s867-1024x576.jpg)
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-22h12m57s325-1024x576.jpg)
成相寺の由来にはこんなお話があります。
一人の僧が雪深い山で修業中、
深雪の為餓死寸前となりました。
僧は「今日一日生きる食物をお恵み下さい」と
御本尊に祈ると
外に傷ついた鹿が倒れているのに気付き、
その鹿の肉を鍋に入れて煮て食べ
餓えをしのぐことができたのです。
不思議なことにその鍋の中には
木屑が残っていました。
その木屑は観音様の足だったのです。
それ以来この寺を
願う事成り合う寺、
成合(相)寺と名付けたそうです。
ここ成相寺には
大変貴重な品が残されています。
源頼光は大江山の酒呑童子を成敗する際、
眠り薬が入った酒を飲ませたと
言われていますが、
その時に使ったとされる
徳利と杯が今も保管されているのです。
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-10h35m48s033-1024x494.jpg)
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-22h14m17s543-1-1024x576.jpg)
成相寺へは車で行くことができますが
冬は積雪にご注意下さい。
![](https://mukaera.com/wp-content/uploads/2021/10/vlcsnap-2021-10-21-22h13m56s723-1024x576.jpg)
コメント