【スペイン|サンティアゴ・デ・コンポステーラ】60日間ほぼ世界一周

ガリシア州アルスーア

キリスト教には世界三大巡礼地がありまして、それはエルサレムバチカン、そしてスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラです。

今回は世界遺産になっているサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路を歩くため、トマト祭りが開催された東部の町ブニョールから北西部のガリシア州のアルスーアという町にやってきました。

ここから巡礼路を約37キロ歩いてサンティアゴ大聖堂を目指します!

実はサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路はいくつかあって、最もメジャーなのがフランスのサン・ジャン・ピエド・ポーを起点とするルートで距離は約730キロあります。

引用元「日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会」

ちなみにこのブログでご紹介した日本の巡礼路、西国三十三所は一番札所から順番に歩くと約1000キロあるそうです。

巡礼路を歩き始める前にまずは準備。教会で巡礼手帳(クレデンシャル)を購入します。

この巡礼手帳があると道中の公共宿泊施設に泊まることができ、各ポイントでスタンプを押してもらうことができます。御朱印のような感じでしょうか。

パロキア・デ・サンティアゴ・デ・アルスーア教会
これが巡礼手帳、クレデンシャルです。

そして巡礼旅で欠かせないアイテムがひょうたんホタテの貝殻だということで売店に買いに行きました。

長距離歩くので杖はわかるのですがひょうたんとホタテの貝殻はなんで??

昔の巡礼者はひょうたんを水筒として使っていたので。そしてホタテ貝はサンティアゴが産地として有名で巡礼のシンボルになっているから今はそれらをお守りとして携帯するようになったそうです。

売店でグッズを購入します。
ひょうたんのお守り
ホタテの貝殻のお守り

これで準備万端、サンティアゴ大聖堂を目指していよいよ出発です!

所々でホタテ貝のマークがあり矢印が描かれているので道を間違うことはなく進むことができます。

ホタテ貝のマークが目印です。

雄大でのどかな景色が広がります。訪れたのは8月。日差しは強いのですが乾いた風が心地よく足取りも思わず軽くなります。

歩くこと約10キロ。巡礼者専用宿泊施設に到着しました。私はここに宿泊しないのですがこちらで巡礼手帳にスタンプを押してもらいます。このスタンプは宿泊施設の他にも、教会、観光案内所、バルなどで押してもらうことができます。

サンタ・イレーネの公営宿泊施設
宿泊しなくてもスタンプは押してもらえます。
二つ目のスタンプ「ALBERGUE DE SANTA IRENE」

スタンプを押してもらうと、歩くモチベーションが上がりますね~!

宿泊施設を出て歩き続けます。スタート地点から約20キロ、ペドロウソに到着。今夜宿泊する町です。20キロ歩くとさすがに疲れました。

ペドローソの標識が見えました。

こちらでは巡礼者専用宿泊施設をアルベルゲと呼びます。公営の施設で基本は素泊まり、料金は約10ユーロです。またホテルと違って予約ができないので、ちょっと早めに空いているアルベルゲをみつける必要があります。

今夜宿泊する施設へ。
施設内はとてもきれいです。
部屋は二段ベッドが数台置かれていて、他の巡礼者と相部屋です。

明朝は午前5時に出発、まだ辺りは真っ暗です。サンティアゴ大聖堂まであと20キロ。前日20キロ歩き、その前はトマト祭りに参加、正直言うとかなり疲れが残っています。

午前5時に出発。

しかし、日が昇ってきて明るくなると他の巡礼者たちに出会うことが多くなりました。そしてお互い声を掛け合い励まし合います。

一人で歩く人、家族と歩く人、自転車に乗ってサンティアゴを目指す人、いろんな人との出会いに元気づけられました。

少し明るくなってきましたが、濃い霧が立ち込めています。
自転車で巡礼する人も大勢います。
マドリードから来た親子と仲良くなりしばらく一緒に歩きました。

ゴールまであとすこし。足腰がかなり痛くて辛いのですが気力をふりしぼって歩きます。すると遠くに大聖堂が!

大聖堂が見えたことでテンションアップ!先ほどまでの疲れを忘れ歩くスピードが上がります。

ついに大聖堂の姿が見えました!
石畳の道が続きます。

そしていよいよゴールです!目の前にあの大聖堂が!建造物というよりまるで芸術品のようです。そしてその存在感に圧倒されます。

やっと到着しました~!!
大聖堂の繊細で趣きのある造りに魅入ってしまいます。

まるで大聖堂が出迎えてくれたかのような気分になり、不思議と安心感に包まれました。辺りを見渡すと大勢の巡礼者たちがそれぞれこの時間を楽しんでいるようです。

記念撮影するグループもいれば……
抱擁するカップルも。
皆さん達成感に満ち溢れた顔をしています。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂のあるオブラドイロ広場を中心とした旧市街全体が世界遺産に登録されています。

大聖堂の中は荘厳な雰囲気が漂います。巡礼者や参拝客たちは順番に聖ヤコブ像に後ろから抱きつき感謝の想いを伝えます。

大聖堂の中はとても厳かな雰囲気です。
聖ヤコブ像
参拝者このように聖ヤコブ像の後ろから抱きしめます。

そしてしばらくするとミサの時間を迎えました。ミサでは大きな香炉でお香が焚かれる儀式が行われます。このお香、ただのお香ではありません。

この大きな香炉はボタフメイロと呼ばれ約50キロあるそうです。ロープで繋がれた香炉が上下左右に大きく振られることでお香の煙が大聖堂の中に広がります。厳かな行事ですがダイナミックでもあります。旅で疲れた巡礼者たちを癒す時間なんですね。

大きな香炉でお香が焚かれました。
ロープを引くと香炉は一気に動き出します。
香炉のお香が大聖堂の中に広がります。

今回私は約38キロしか歩きませんでしたが、道中で多くの出会いありました。一人で歩いているのではなく大勢の人たちと同じゴールを目指している気持ちになりしんどい時も歩き続けられたのだと思います。

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