やってきたのはアフリカ北部のエジプト!今回の旅もこれでちょうど半分、折り返しです。
エジプト・アラブ共和国
首都 カイロ
人口 約1億人
公用語 アラビア語
通貨 エジプトポンド
カイロ
首都のカイロは1979年にカイロ歴史地区として世界遺産に登録されています。
600以上のモスクに1000以上のミナレット(塔)があり「千の塔の都」と呼ばれています。
街自体は人も多いしにぎわっているのですがどこか落ち着いた雰囲気です。
それもそのはず、私が訪れた時はラマダンの真っ最中。
ラマダンとはイスラム教における断食を行う期間のことで、日の出から日の入りまでは飲食しません。(日没後は飲食できます)これがなんと1か月も続くのです!!
このラマダンは年に一回行われるのですが、期間が毎年11日ずれます。
なので毎年ラマダンの時期が少しずつ違うのですが私が訪れたのは真夏。のどが渇くので夏のラマダンは現地の人たちもつらいんだそうです。
せっかくラマダン中のエジプトに来たので私も現地の人たちと同じように日没まで断食してみることにしました。
すると、突然大音量で放送が流れだし街中に響き渡ります!男性の声で歌っているように聞こえます。
これはアザーンと呼ばれイスラム教の礼拝の時間を告げる放送です。1日5回各モスクのスピーカーから
流れるそうです。熱心なイスラム教徒が多いエジプト、イスラム教が生活の中心にあるのを感じます。
街を散策していると見えてきたのがナイル川。世界一長い川ですよね。
ナイル川
全長が約6600キロメートル、アフリカ10か国を流れています。日本列島が約3000キロですから日本ふたつ分の長さということになります。
以前ブラジルを訪れた時にアマゾン川に行きました。アマゾン川は長さが約6500キロメートルでナイル川に次いで長さ第2位なのですが、源流が未開拓の地で今後開拓が進むと全長が更新されてナイル川を抜くのではないかとも言われています。
川沿いに大勢の人が集まっているので行ってみました。どうやら漁をしているようです。
地元の皆さんが捕っていたのはボルティという魚。
「この辺りはよく魚が捕れるんだ」とおしえてくれました。
お昼を過ぎると家路を急ぐ人たちで大変な混雑です。
実は、ラマダン期間中は会社や学校は短縮になり、日没後の食事に備えるんだそう。その食事のことをイフタールといいいます。
もうすぐ日没、この日のラマダンが終わります。
カイロ市内に住むサラーハさんのお宅にお邪魔し夕食をごちそうしてもらうことになりました。
この日のメニューはうさぎのロースト、モロヘイヤのスープかけご飯、サラダなど、とっても豪華~!!
初めて食べるモロヘイヤのスープかけご飯はエジプトでは代表的な家庭料理なんだそうですが…
うまい!!
めちゃくちゃ美味しいです!
モロヘイヤの風味とガーリックの味がばっちり合って最高!なんでもクレオパトラも食べていたそうな。
断食でお腹が減っていたというのもありますが、とにかく美味しくておかわりさせてもらいました。
どうして皆さんこの大変なラマダンを続けられるのですか?
これは私たちと神様との約束なんです。この約束を破っても怒られるわけではありませんが、信仰心でラマダンを続けているんです。
それにラマダンを通して食への感謝と、貧しい人たちの気持ちを知ることができます。
美味しい夕食をごちそうになり、また貴重なお話も聞かせていただきました。
サラーハさん一家にお礼を言ってお別れし外に出ると…
何だこりゃ!?
昼間の落ち着いた雰囲気がウソみたいに街中お祭り騒ぎです!
日没後は皆さん、食べたり飲んだり買い物したり、日中我慢していたのを発散するように楽しんでいらっしゃいました。
ラマダン期間中は、日中は断食をして耐え忍び夜は感謝しながら楽しむという時間を過ごすようです。
エジプトの皆さんの信仰心の厚さとパワフルさに驚かされました!
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