マダガスカルからアフリカ大陸へ。7か国目にやってきたのはエチオピアです!
エチオピア連邦民主共和国
首都 アディスアベバ
人口 約1億1700万人
公用語 アムハラ語、オロモ語
通貨 ブル
現在のアフリカ諸国のほとんどは1600年代頃からイギリス、フランス、ポルトガル、スペインなどヨーロッパ諸国の植民地となります。
しかしエチオピアは歴史上5年間だけイタリアに支配された時期があるのですが、それ以外は完全に独立した国家だった数少ない国です。
なので公用語はアムハラ語であったり、宗教においてもキリスト教がエチオピアで独自の発展を遂げた
エチオピア正教会を信仰する国民が多いようです。
そのエチオピア正教会の聖地を訪れるためにやってきたのは標高2600メートルの山岳地帯、ラリベラという街。
ラリベラ
街の中心地から約1キロ離れたのどかな場所にきました。辺りは木々が生い茂り地面は岩がむき出しになってますね。
歩いていると突如目の前に現れたのは…
なんだ、これは!?
最初はよくわからなかったのですが、よく見ると教会です!しかも足下の岩を削って造られたものなんです!これには自分の目を疑ってしまいました。
十字架の形をしたこの教会は聖ギオルギス教会で縦、横、高さが12メートルあります。
12世紀から13世紀頃にこの土地を治めていたラリベア王が第二のエルサレムをラリベラにおくためにこの教会を造らせました。
しかも!この教会は通路でつながっていて全部で11の聖堂と礼拝堂があるのです。
これを当時の人たちは約23年かけてノミとハンマーだけで掘っていったというのだから本当に驚きです。
ラリベラ岩窟教会群は1978年に世界遺産に登録されました。毎年クリスマスには信者約10万人がここを訪れます。
せっかくなのでもうちょっと近くで見学させてもらおうと通路を通って教会の前まできました。この建造物が元々大地の一部であったというのがやっぱり信じられません。
当時ラリベラはイスラム教徒との戦いがありエチオピア正教を守るために教会を地下に造らせたのですが、実はまだ地中に埋まっている建造物があるそうです。
今後はこのまだ見ぬ教会群をどうやって発掘していくか、そしてどのようにして保護していくかが課題だそうです。
続いて訪れたのが山奥にある小さな村、ラスタ村です。
ラスタ村
ここでは昔ながらの暮らしをしている人たちがいるということで、村に一泊ホームステイさせてらもうことになりました。
いろいろ不安ですが、めったにできない経験です。
今回お世話になるのがこちらのアドマスさんのお宅です。
言葉は通じませんがその笑顔で歓迎してくれているのが伝わってきます。
ラスタ村の人々は牛、山羊、などの家畜を飼育したり、農業を営み生活しています。
すると!むこうの方から多くの家畜たちが。
お家の中にお邪魔します。石を積み上げて造った壁、木の柱、藁でできた屋根、とてもシンプルな造りです。
まだ小さい牛なのどの家畜は家の中で飼っているそうです。家族みたいな感じなんですねぇ。
そろそろ夕食の時間ということで奥さんが得意料理を作ってくれるそうです。
ブーチョという蒸しパンのような料理。もちもちとした食感でちょっとスパイスのような香りがありました。
日が暮れると辺りは真っ暗です。そして高地なのでとても冷え込みます。
そろそろ就寝の時間ということで寝る準備をしていると、村の子どもたちが遊びに来てくれました。
しかし、実はこの時通訳の人は帰ってしまってて全く会話ができない状態です。
日本から持ってきた「アムハラ語の挨拶一覧」という紙を頼りに話しかけますが、通じているのかいないのか…
言葉は通じませんが子供たちは笑顔で、私も楽しい時間を過ごすことができました。
日の出と共に動物たちの鳴き声で起きる村人たち。
正直にいうと、私はほとんど眠ることができませんでした…。
寝床が堅くて背中が痛かったり、ダウンを着込んでいても寒かったり、すぐ横にいる家畜たちの匂いがすごかったり、いろいろあって眠れませんでした。
昔ながらの生活を続ける村民の皆さん。
電気や水道がある便利な生活には憧れるけど、
「やはりこのラスタ村を離れることはできない、私たちの魂はここにあるのです」という言葉が印象的でした。
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